第三回『託して安心! パワーワード「季語」』
- 2021.03.29
みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第三回講義です。 前回の講義では、「俳句とは写生である」という格言の意味を解説しました。 俳句においては心の動きを「文字で表さず、事物の見せ方で表す」というイメージがつかめたと思います。 そこで今回の講義ですが―― ここを読んでいる人は、前回のテーマである「わたしの気持ち、どんな言葉で切り取れば良いの?」という疑問を引きずっている最中かと思いますので、今 […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第三回講義です。 前回の講義では、「俳句とは写生である」という格言の意味を解説しました。 俳句においては心の動きを「文字で表さず、事物の見せ方で表す」というイメージがつかめたと思います。 そこで今回の講義ですが―― ここを読んでいる人は、前回のテーマである「わたしの気持ち、どんな言葉で切り取れば良いの?」という疑問を引きずっている最中かと思いますので、今 […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第二回講義です。 前回の講義では、「俳句に心情を書くのは難しいし、その必要もない」という説明をしました。 これを読んで、――あれ? 俳句に自分の気持ちを表現する話じゃないの?と思ったかもしれません。 大丈夫。もちろん表現方法の話です。 子規の答え 何かを楽しいと思ったり、美しいと感じたりしたとき、それを一句のなかに組み込もうとしても、ほとんどの場合音数が […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第一回講義です。 こちらを読んでいる人は、すでに俳句の作成方法をある程度知っているという前提で、前置きなく核心から説明していきます。まだ作成方法を覚えていないという人は、先に『俳句大学 作り方学部』を読むと良いでしょう。 これから説明するのは「どうやって俳句に自分の思いを載せるか?」という表現方法の基本です。 いきなりですが、ちょっとした小旅行に出かけた […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 作り方学部』の第六回講義です。 前回は、第二のパターン【中七「や」切れ+体言止め】について説明しました。 今回は第三のパターンに移ります。 第三のパターン【体言止め(or用言終止形)+体言止め(or用言終止形)】 パズル式作句法の最終回は、切れ字を使わずに俳句を切るパターンです。 「俳句の切れ」がある点では、第一、第二のパターンと変わりありません。まったく新しいパタ […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 作り方学部』の第五回講義です。 前回は、第一のパターン【上五「や」切れ+体言止め】について説明しました。 今回は第二のパターンに移ります。 第二のパターン【中七「や」切れ+体言止め】 例句を見て下さい。 ・ 木の股の抱ける暗さや秋の風 高浜虚子 第一のパターン同様、切れ字「や」を使う型になります。句末が名詞(体言)の言い切りである点も同じ。 違うのは「や」の位置 […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 作り方学部』の第四回講義です。 前回は、「俳号を名乗るメリット」について説明しました。 これで事前準備はすべて終わりましたので、ここからはいよいよ実作についての解説となります。 実作と言っても、身構えなくて大丈夫です。拍子抜けするほど簡単なやり方があります。それが『パズル式作句法』です。 『パズル式作句法』とは 一口で言えば、言葉のピースを当てはめるように俳句を作る […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 作り方学部』の第三回講義です。 前回は、「俳句作りの持参物」について説明しました。 これですぐにも俳句を始められますが、最後にひとつ、決めておくと得するものがあります。 それが俳号です。 俳号ってなんのこと? 俳号とは、字面のとおり俳句作りにおける雅号のことです。良く知られている松尾芭蕉も、正岡子規も、実名ではなく俳号となります。 「べつに実名でいいじゃん」「源 […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 作り方学部』の第二回講義です。 前回は、「俳句は服装自由」ということを説明しました。 そこで次は、持参物について説明したいと思います。 三種の神器 俳句を始めるのに欠かせないものは、全部で三つあります。先に列挙すると―― ・メモ帳アプリ ・グーグル ・歳時記 となります。 最低限これだけあればスタートが切れます。それぞれ詳しく見ていきましょう。 ① メモ帳アプリ […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 作り方学部』の第一回講義です。 ここでお話しするのは「何を着て俳句を詠めばいいか?」という作成方法の入り口です。 「え? そこから……?」と思う人もいるに違いありません。 しかし筆者の経験では、文字を書く以前の問題として、まず俳句というものに対して異常に高い格式を感じる向きが大変多いのです。そこで、まずは先入観を捨てるところから講義を始めることにしました。 「知って […]