文法学部 二階教室

第十ニ回 『俳句の結び ② 句末連体止めのすべて』

  • 2021.09.15

みなさんこんにちは。『俳句大学 文法学部』の第十二回講義です。 前回は「用言を使った俳句の結び方」をテーマに、「句末連用中止法」を解説しました。 今回はその続編として、「句末連体止め」と呼ばれるテクニックを取り上げていきます。 この講義を読めば、俳句を締めくくる用言の使い方をおおむね把握できます。   ほかに命令形をとるケース(擬人法との組み合わせに多い)もありますが、良く使われる文法としては、上 […]

第十一回 『俳句の結び ① 句末連用中止法のすべて』

  • 2021.07.28

みなさんこんにちは。『俳句大学 文法学部』の第十一回講義です。 前回まで二回にわたるシリーズで、「俳句の人称」について解説してきました。 二階教室も残すところあと二回のみ。 最後は、用言を俳句の結びに使う構文を紹介します。 具体的には――「連用中止法」「連体止め」のふたつを紹介し、講義を締めくくりたいと思います。 なお、「体言止め」の俳句を基礎編とすれば、用言の結びは上級編に当たります。 名詞の持 […]

第十回 『この俳句、何人称? ② 人代名詞の効果』

  • 2021.07.20

みなさんこんにちは。『俳句大学 文法学部』の第十回講義です。 前回は「俳句の人称」をテーマに、主格の省略について解説しました。 今回は続編として、人代名詞を使う場合の効果を説明します。 あえて俳句に代名詞を書くと……? まずは前回のおさらいから始めましょう。 ある文章の内容から「誰についての話か?」を推定できる場合、たとえ何人称であっても主格を省略するのが俳句の常套手段でした。どこからどこへ視線が […]

第九回 『この俳句、何人称? ① 主格の省略』

  • 2021.07.08

みなさんこんにちは。『俳句大学 文法学部』の第九回講義です。 前回は「季語(詩情)の性質にあった構文のコンセプト」について解説しました。 今回および次回は、「俳句の人称」をテーマに、視線の引き方を考えます。 ここまでを俳句の設計図とすれば、ここからは製図法ということになるでしょうか。俳句は情景を描写するツールですので、どのように視線を引くかで構図が大きく変化します。 一回目は「主格の省略」。一人称 […]

第七回 『文字が俳句になるまで 韻文と散文のちがい』

  • 2021.06.14

みなさんこんにちは。『俳句大学 文法学部』の第七回講義です。 ここからは二階教室となります。 一階教室が入門編だったのに対し、二階教室は句作を経験した初級者向けの位置づけに変わります。ここでは文法と俳句の関係を解説します。 先へ進む前に  『文法学部 一階教室』 『表現学部 一階教室/二階教室』 の各項目に目をとおしておくことをお勧めします。 俳句ってどんな文章のこと? “What k […]