第六回『俳句の分かれ道 表記』
- 2021.04.03
みなさんこんにちは。『俳句大学 文法学部』の第六回講義です。 一階教室の最後のテーマは「表記」です。 第四回、第五回と「文体」を扱ってきましたが、「表記」は似て非なるものです。違いを知らないと、取り違えてしまうおそれがあります。ここまでのおさらいをしつつ、締めくくりまで読んでもらえればと思います。 表記の分かれ道!歴史的かな遣いと現代かな遣い 表記とはいったい何でしょうか? 一口で言えば、「古い文 […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 文法学部』の第六回講義です。 一階教室の最後のテーマは「表記」です。 第四回、第五回と「文体」を扱ってきましたが、「表記」は似て非なるものです。違いを知らないと、取り違えてしまうおそれがあります。ここまでのおさらいをしつつ、締めくくりまで読んでもらえればと思います。 表記の分かれ道!歴史的かな遣いと現代かな遣い 表記とはいったい何でしょうか? 一口で言えば、「古い文 […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 文法学部』の第五回講義です。 「文体」シリーズの第二回に当たります。 前回は、「文体には文語体と口語体の二種類ある」という説明をしました。 今回は、両者の違いや使い分けについて説明していきます。 道はふたつにひとつ 「文語体」「口語体」が歴史的にみて継承関係にありつつも、それぞれ固有の文体であることは、前回まででおおよそつかめたかと思います。 かたや抹消された文体。 […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 文法学部』の第四回講義です。 ここから新シリーズが始まります。テーマは「文体」。俳句における文章の体裁を、全二回に分けて説明したいと思います。 「文体」を一階教室でとりあげた理由は、それが俳句に深くかかわる文法だからですが、同時に地下迷宮のごとく迷いやすい難題だからでもあります。しかも選択をまちがうと即座に頓死……という初見必殺のおそろしい分岐点でもあります。 […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 文法学部』の第三回講義です。 前回は、「俳句の切れ」について説明しました。 「切れ」がどういうものかは見てもらえたと思いますので、今回は「切れ」を直接書き表す「切れ字」について解説したいと思います。 切れ字で一刀両断! 「切れ字」とは、どんな働きをする文字のことでしょうか? 一口で言えば、「文章を切断するための符号」ということになります。 これを用いた場所で強制的に […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 文法学部』の第二回講義です。 俳句の構造「ことばの音数」と「俳句の切れ」の後編です。ここからの二回は、切れと切れ字について説明していきます。 「俳句の切れ」ってなんのこと? いきなり「切れ」と言われても、初めて耳にした人はピンと来ないのではないでしょうか。どんな切れ目のことか対象が示されていないせいで、あまりにも漠然としているからです。 いったいなんの切れ目を指して […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 文法学部』の第一回講義です。 俳句を鑑賞したり、作ったりする上で、どうしても知っておくべき基礎知識がふたつあります。それは「ことばの音数」「俳句の切れ」です。 ――いや、それよりも俳句でいちばん大事な知識は季語じゃないの? こう思うのは当然で、それも間違ってはいません。けれど、ほとんどの季語――「春」とか「鈴虫」とか――は、現象か事物をあらわす言葉なので、いま知らな […]