みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第十一回講義です。 前回は、「オノマトペ」について解説しました。 今回は、「押韻」「反復法」「対句表現」をまとめて紹介します。 繰りかえしが俳句に詩情を生む! 俳句でよく使う表現は比喩法ばかりではありません。一定のフレーズやパターンに類する方法もあります。 その代表格が「繰りかえし」です。 おなじ音や文節を繰りかえすと、その部分がまるでハイライトされてい […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第十回講義です。 前回は、「擬人法」について解説しました。 今回は、「オノマトペ」を紹介します。 3つのモノマネ! オノマトペ オノマトペという言葉を聞いたことがあるでしょうか? 筆者の先生によると元は古代ギリシャ語だったらしいですが、何語かにかかわらず独特の響きを持った言葉ですよね。語呂が良いので、意味がよく分からなくても耳に残ります。 オノマトペを日 […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第九回講義です。 前回は、「直喩、隠喩、換喩」について、それぞれ解説しました。 今回は、「擬人法」を紹介します。 擬人法ってどんな表現? 擬人法とはどんな表現なのでしょうか? 知っている人は多いかもしれませんが、最初にざっくりとおさらいしておきましょう。 擬人法は活喩とも呼ばれる比喩法の一種です。人間以外のものを人間に見立てる修辞技法のことを指します。 […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第八回講義です。 前回は導入として「俳句にすべきでない表現」を解説しました。 ここからは逆に「俳句でよく使う表現」を紹介していきます。 実際の俳句によく使われる技術から何種類かピックアップして、一緒に見ていくことにしましょう。 最初は「比喩法」です。 女子高校生はもっとも古典的な表現者だった!? ブログを書いていると電話の声が聞こえてきました。 高校生 […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第七回講義です。 ここからは二階教室となります。 一階教室が入門編だったのに対し、二階教室は句作を経験した初級者向けの位置づけに変わります。俳句の基本的な表現方法をまだ読んでいない場合は、一階教室で紹介していますので、ぜひ一読してから先へ進むことをお勧めします。 ブラックホールは足元に…… 『表現学部 一階教室』では、計六回にわたり「わたしの気持ち」を俳 […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 作り方学部』の第十二回講義です。 前回の講義をもって、『作り方学部 二階教室』のメインコンテンツは終了しました。 この最終回は補足として、俳句を作りはじめた人がかならず向き合う「季重なり」について解説し、講義を締めくくりたいと思います。 季重なりとは? 前回の解説で、 ・ 落ちて来て露になるげな天の川 夏目漱石 という例句を取りあげました。 文法的に上五、中七の […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 作り方学部』の第十一回講義です。 前回は、第五のパターン【下五「けり」切れ】の一物仕立について説明しました。 今回はこれまでの説明を応用した第六のパターン【下五体言止め or 用言終止形】の一物仕立を紹介します。 一物仕立をカンタンに出力する「パズル式作成法」も今回で最後。この正念場を乗り越えて、パターンからの卒業を目指しましょう。 第六のパターン【下五体言止め o […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 作り方学部』の第十回講義です。 前回は、第四のパターン【下五「かな」切れ】の一物仕立について説明しました。 今回も引き続き、一物仕立のお手軽な作成法を紹介します。 第五のパターン【下五「けり」切れ】の一物仕立 それでは例句を見ていきましょう。 ・大蛍ゆらりゆらりと通りけり 小林一茶 小林一茶は十八世紀に生まれた俳諧師です。すでに歴史上の人物ですが、現代人にも親し […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 作り方学部』の第九回講義です。 前回の講義まで、「二物衝撃」「一物仕立」という俳句の修辞技法について説明してきました。 その内容を活かして、ここからは「パズル式作句法」の新パターンを紹介していきます。 『作り方学部 一階教室 第四回~第六回』の続編ですが、あちらが二物衝撃の作り方だったのに対し、こちらは一物仕立の作り方になります。 誰でも気軽に作れる一物仕立とは、ど […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 作り方学部』の第八回講義です。 前回は、俳句の修辞技法のひとつ「二物衝撃」について説明しました。 今回はもうひとつの修辞技法「一物仕立」について解説します。 もうひとつの俳句 一物仕立! 二物衝撃と異なり、ひとつの季語をとことん観察して、その状態や動作などの新しい表現を試みる俳句があります。 それが「一物仕立」です。 季語に特化した修辞技法ですので、いわば季語の純粋 […]