ここからは三階教室となります。 二階教室までは初心者向けに俳句のパターンを解説しましたが、三階教室からは一般論を離れて「正解のない問題」を取り上げます。持続的に作句している読者を対象に、「この話あなたならどう思う?」というスタンスで一緒に考えていくコーナーです。 そのため、これ以降の内容には「筆者はこう考えた」「筆者はこうやってみた」という経験則の紹介が多数出てきます。結果的に読者の考えとズレてい […]
みなさんこんにちわ。『俳句大学 表現学部』の第十二回講義です。 前回は、「押韻」、「反復法」、「対句表現」について解説しました。 今回は、「字余り」と「字足らず」をまとめて紹介します。 字余り/字足らずとは? 字余りとは、定型の「五・七・五」より音数が多い俳句のことです。本来は合計十七音のところ、字余りは十八音以上になります。 反対に音数が少ないパターンは字足らずと言います。字足らずは十六音以下に […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第十一回講義です。 前回は、「オノマトペ」について解説しました。 今回は、「押韻」「反復法」「対句表現」をまとめて紹介します。 繰りかえしが俳句に詩情を生む! 俳句でよく使う表現は比喩法ばかりではありません。一定のフレーズやパターンに類する方法もあります。 その代表格が「繰りかえし」です。 おなじ音や文節を繰りかえすと、その部分がまるでハイライトされてい […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第十回講義です。 前回は、「擬人法」について解説しました。 今回は、「オノマトペ」を紹介します。 3つのモノマネ! オノマトペ オノマトペという言葉を聞いたことがあるでしょうか? 筆者の先生によると元は古代ギリシャ語だったらしいですが、何語かにかかわらず独特の響きを持った言葉ですよね。語呂が良いので、意味がよく分からなくても耳に残ります。 オノマトペを日 […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第九回講義です。 前回は、「直喩、隠喩、換喩」について、それぞれ解説しました。 今回は、「擬人法」を紹介します。 擬人法ってどんな表現? 擬人法とはどんな表現なのでしょうか? 知っている人は多いかもしれませんが、最初にざっくりとおさらいしておきましょう。 擬人法は活喩とも呼ばれる比喩法の一種です。人間以外のものを人間に見立てる修辞技法のことを指します。 […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第八回講義です。 前回は導入として「俳句にすべきでない表現」を解説しました。 ここからは逆に「俳句でよく使う表現」を紹介していきます。 実際の俳句によく使われる技術から何種類かピックアップして、一緒に見ていくことにしましょう。 最初は「比喩法」です。 女子高校生はもっとも古典的な表現者だった!? ブログを書いていると電話の声が聞こえてきました。 高校生 […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第七回講義です。 ここからは二階教室となります。 一階教室が入門編だったのに対し、二階教室は句作を経験した初級者向けの位置づけに変わります。俳句の基本的な表現方法をまだ読んでいない場合は、一階教室で紹介していますので、ぜひ一読してから先へ進むことをお勧めします。 ブラックホールは足元に…… 『表現学部 一階教室』では、計六回にわたり「わたしの気持ち」を俳 […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第六回講義です。 これまでの講義で「わたしの気持ちを俳句にするには?」どうしたら良いか、概ねやり方を把握できたかと思います。この最終回では、方法論を離れていよいよ実践に踏み込みます。 ……とは言え、「これまでの内容を読んで一句作りましょう」といきなり言われても、どう手を付けて良いものやら悩んでしまうと思います。そこで、理論を簡単に実践できるツールを紹介し […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第五回講義です。 前回の講義では、「気持ちを託すのに最適な季語を選ぼう」という目的で実例を確認しました。 そのなかで、選択に悩んだときは、『季語の本意』を意識すると良いという話をしました。そこで今回、季語の本意とはどんなもので、なぜ得するのかについて、詳しく説明したいと思います。 どっちの季語を買えばいいの!? 前回の例句では、新緑と荒梅雨というふたつの […]
みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第四回講義です。 前回の講義では、「わたしの気持ちは季語に託す」という表現方法編のまとめをしました。 しかし、肝心の選び方についてはまだ未知数です。そこで、今回は表現したい気持ちに合った季語の見つけ方をアドバイスしていきます。 季語で炎上!? ちょっと下の例句を見比べてみてください。 ・ 新緑を描くカンバス宿の窓 豊島月舟斎 ・ 荒梅雨を描くカンバス […]