豊島月舟斎

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第七回『俳句は二種類あった!? 二物衝撃と一物仕立①』

  • 2021.04.19

みなさんこんにちは。『俳句大学 作り方学部』の第七回講義です。 ここからは二階教室となります。 一階教室が入門編だったのに対し、二階教室は句作の経験がある初級者向けの位置づけに変わります。まだひとつも俳句を詠んだことがない場合、一階教室で手軽に詠める方法を紹介していますので、ぜひ一読してから階段をのぼることをお勧めします。   二物衝撃とは? 一階教室では全三回にわたり「パズル式作句法」を紹介しま […]

第六回『俳句の分かれ道 表記』

  • 2021.04.03

みなさんこんにちは。『俳句大学 文法学部』の第六回講義です。 一階教室の最後のテーマは「表記」です。 第四回、第五回と「文体」を扱ってきましたが、「表記」は似て非なるものです。違いを知らないと、取り違えてしまうおそれがあります。ここまでのおさらいをしつつ、締めくくりまで読んでもらえればと思います。 表記の分かれ道!歴史的かな遣いと現代かな遣い 表記とはいったい何でしょうか? 一口で言えば、「古い文 […]

第五回『俳句の分かれ道 文体②』

  • 2021.04.03

みなさんこんにちは。『俳句大学 文法学部』の第五回講義です。 「文体」シリーズの第二回に当たります。 前回は、「文体には文語体と口語体の二種類ある」という説明をしました。 今回は、両者の違いや使い分けについて説明していきます。 道はふたつにひとつ 「文語体」「口語体」が歴史的にみて継承関係にありつつも、それぞれ固有の文体であることは、前回まででおおよそつかめたかと思います。 かたや抹消された文体。 […]

第四回『俳句の分かれ道 文体①』

  • 2021.04.03

みなさんこんにちは。『俳句大学 文法学部』の第四回講義です。 ここから新シリーズが始まります。テーマは「文体」。俳句における文章の体裁を、全二回に分けて説明したいと思います。 「文体」を一階教室でとりあげた理由は、それが俳句に深くかかわる文法だからですが、同時に地下迷宮のごとく迷いやすい難題だからでもあります。しかも選択をまちがうと即座に頓死……という初見必殺のおそろしい分岐点でもあります。   […]

第六回『たのしいな俳句』

  • 2021.03.31

みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第六回講義です。 これまでの講義で「わたしの気持ちを俳句にするには?」どうしたら良いか、概ねやり方を把握できたかと思います。この最終回では、方法論を離れていよいよ実践に踏み込みます。 ……とは言え、「これまでの内容を読んで一句作りましょう」といきなり言われても、どう手を付けて良いものやら悩んでしまうと思います。そこで、理論を簡単に実践できるツールを紹介し […]

第三回『必殺の剣技! 切れ字』

  • 2021.03.30

みなさんこんにちは。『俳句大学 文法学部』の第三回講義です。 前回は、「俳句の切れ」について説明しました。 「切れ」がどういうものかは見てもらえたと思いますので、今回は「切れ」を直接書き表す「切れ字」について解説したいと思います。 切れ字で一刀両断! 「切れ字」とは、どんな働きをする文字のことでしょうか? 一口で言えば、「文章を切断するための符号」ということになります。 これを用いた場所で強制的に […]

第二回『これが俳句の切れ 一撃技と合体技』

  • 2021.03.30

みなさんこんにちは。『俳句大学 文法学部』の第二回講義です。 俳句の構造「ことばの音数」と「俳句の切れ」の後編です。ここからの二回は、切れと切れ字について説明していきます。 「俳句の切れ」ってなんのこと? いきなり「切れ」と言われても、初めて耳にした人はピンと来ないのではないでしょうか。どんな切れ目のことか対象が示されていないせいで、あまりにも漠然としているからです。 いったいなんの切れ目を指して […]

第一回『三匹の中ボス群! 俳句の音数』

  • 2021.03.30

みなさんこんにちは。『俳句大学 文法学部』の第一回講義です。 俳句を鑑賞したり、作ったりする上で、どうしても知っておくべき基礎知識がふたつあります。それは「ことばの音数」「俳句の切れ」です。 ――いや、それよりも俳句でいちばん大事な知識は季語じゃないの? こう思うのは当然で、それも間違ってはいません。けれど、ほとんどの季語――「春」とか「鈴虫」とか――は、現象か事物をあらわす言葉なので、いま知らな […]

第五回『マル秘 季語のお買い得情報』

  • 2021.03.29

みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第五回講義です。 前回の講義では、「気持ちを託すのに最適な季語を選ぼう」という目的で実例を確認しました。 そのなかで、選択に悩んだときは、『季語の本意』を意識すると良いという話をしました。そこで今回、季語の本意とはどんなもので、なぜ得するのかについて、詳しく説明したいと思います。 どっちの季語を買えばいいの!? 前回の例句では、新緑と荒梅雨というふたつの […]

第四回『どれにしようかな季語』

  • 2021.03.29

みなさんこんにちは。『俳句大学 表現学部』の第四回講義です。 前回の講義では、「わたしの気持ちは季語に託す」という表現方法編のまとめをしました。 しかし、肝心の選び方についてはまだ未知数です。そこで、今回は表現したい気持ちに合った季語の見つけ方をアドバイスしていきます。 季語で炎上!? ちょっと下の例句を見比べてみてください。  ・ 新緑を描くカンバス宿の窓  豊島月舟斎 ・ 荒梅雨を描くカンバス […]

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